院試合格までにやったこと(情報系・社会人博士)

 

2020年8月に大学院を受験しました。

その後、院試までにやったことをまとめようまとめようと思いつつ、2021年4月を迎え、めでたく入学してしまったところです。覚えているぎりぎりのタイミングということで、書けることを書いてみようと思います。

進学するか悩みに悩んだことは過去の記事にまとめました。

mritsm.hatenablog.com

今回は進学に向けて動いたことをなるべく具体的に振り返ってみます。うまく時系列に並べられず、話があちこち行きますがご容赦ください。

 

進学先は?

身元を明らかにする決意がまだできていませんのでぼかします。。ゆくゆくは実名でやりたい気持ちがあるんですけどね。リスクをまだ十分に評価できていません。

  • 首都圏の大学院(修士号取得の大学と違うところ)
  • 情報系の研究科
  • 社会人博士

 

やったこと1:研究室見学

進学を意識し始めた2018年頃から、大学院説明会にはちょこちょこと参加していました。当時はまだ専攻すら決められていなかったので、分野を絞らず目についた説明会に参加していました。

大体の大学院説明会には研究室見学の時間がついているので、都度気になったところを訪問しました。毎回質問していたのは下記のあたりです。

  1. 社会人博士を受け入れてくれますか
  2. 通学の頻度は最低でどのくらいですか
  3. 卒業要件(必要な論文数など)はどのようなものですか
  4. 学生は何人いますか・博士課程の学生はいますか
  5. 研究テーマはどのように決めていますか

残念ながら1.ですぐに断られたこともありました。まあそうですよね。

年に数回説明会に参加しつつ専攻する分野を考え、結果的には修士までの分野に戻ることに決めました。その後もふらふらとリサーチしていたところ或る研究室が目に留まりました。「いつか見学をお願いしよう」とのんびり構えたのも束の間、コロナパンデミックが訪れるのです。2020年2月、焦って教授に連絡を取り見学に訪れました。図らずも時世が背中を押してくれたという状況です。

研究内容と環境と教授の人柄に惹かれ、ようやく私の受験準備が幕を開けたのでした。

 

やったこと2:受験勉強を始める前の調査

すぐ勉強を始めれば良かったんですけど、8月の受験までに本当に間に合うのかなーとか社会人博士なんて無茶なのかなーとうじうじ迷っていたので、いろいろ調査するのに時間をかけてしまいました。

「社会人 博士 大変」「社会人 博士 つらい」と弱気すぎる検索ワードを打ち込み、ひたすら先人たちのブログを漁り読み込む日々。多くの方の体験談がまとめられていて、本当に有り難かったです。。。

偉大な先輩方のブログ(載せ切れませんので特にお世話になった記事)↓

gingi99.hatenablog.com

note.com

 

情報系で大学院を受験するということで、勉強についても何から手をつけていいか全くわからなかったので、こちらも同様にものすごい検索してブログを読み込みました。一人ひとりにお礼を言って回りたいくらいです。

先人の皆さまの経験を元に参考書を集め始めました。

 

やったこと3:研究計画書の作成

4月も終わるという頃。買い集めた参考書で少しずつ勉強を始めていたものの、本当に受験するかまだ迷っていました。でも6月の出願期間はどんどん近づいてくる……研究計画とかそろそろ作らないとまずいのでは……でもこのコロナ禍で受験・進学って……と迷いに迷いに迷っていました。

もうこれは教授に聞いちゃおう、と、教授にメールを送ってみました。無理なら断ってもらえるはず。ですがその返事はとても暖かいもので、私が受験を即決意するのに十分でした。もっと早く相談したら良かったです。「計画を急いで作らないといけませんね。下書きを作って送ってください」とのお達しで、ついに計画作成に取り掛かるのでした。

ドラフトを送る、コメントをもらう、というやり取りを3往復くらいしたでしょうか。先生も多忙なのに申し訳ない……と思いつつ、""社会人博士として二足の草鞋を履く人間たるもの、遠慮したらいかん"" と謎の勇気が湧き、厚かましくも繰り返し確認をお願いしました。提出直前まで丁寧に対応いただき、本当に有り難かったです。

A4用紙4枚分。なんとか間に合いました。

 

やったこと4:受験勉強

私の受験した大学院では、科目は次の2つに分かれていました。

仕事柄、統計学はよく勉強していたので、記憶から抹消されていた線形代数解析学に取り掛かりました。本当に何も分からなくて唖然としましたが、勉強してみるとまあ面白い。頬杖ついてぼーっと授業を聞いていた大学生時代の自分を引っ叩きたいなどと考えながら、なかなか楽しく勉強しました。

(ところが数学に関しては6月頃、リモート院試を実施する都合で「受験科目から外します」とアナウンスがあり、これまた唖然とするのでした。)

専門科目はさらに重いものでした。ただでさえ私は情報系学科の出身ではないので、0からの独学です。長くなってしまうのでここでは「すごいがんばりました」の一言に留めたいと思います。勉強に使った参考書も紹介したいので、いつか別の記事にしようと思います。

働きながらの勉強時間の確保は難しかったですが、""受験勉強もできないなら研究はもっとできないはず"" と自分に言い聞かせて直走りました。

 

やったこと5:TOEFL受験

6月までにTOEFL iBTの結果が大学に到着しなければいけないと。そしてTOEFL受験経験のない私は知りませんでしたが、受験から公式スコアレポートが届くまで1か月以上もかかるというではありませんか。

3月頃、まだ院試受験を決意し切れていなかったものの、TOEFL予約に取り掛かりました。多くの方がご存知のことかも知れませんが、まあ予約の取れないこと。焦りましたがなんとか遠方会場の予約をねじ込みました。でも1回しか受験できない…初受験でスコア提出なんて絶対にまずい…と思っていた矢先のことです。

感染症拡大の影響を鑑みて、TOEFLスコアレポートは8月まで受付をします」

とのアナウンスが大学からありました。救われました。

無事に2回受験することができました。スコアもこっそり書いておきますが、1回目が66点、2回目が79点でした。2回受けられて本当に良かった。

 

やったこと6:研究室所属の方とお話

今回の受験先は、共通の知り合いからの紹介などではなく、Googleで検索して偶然見つけた研究室です。

研究室見学でとても良い印象を受けた教授でしたが、「もし指導に熱心じゃなかったら…」「実はすごく厳しい研究室だったら…」などの不安はどうしても拭えませんでした。自分の見る目を信じたかったですが、人生を預ける先と考えるとなかなか簡単には割り切れません。本当はもう一度見学をお願いして学生さんに話を聞きたいところですが、コロナ禍でそんなことはできず。

それでもどうしても心配でしたので、図々しくも「どなたか紹介してもらえませんか」と教授にメールすることにしました。今考えても本当に図々しいのですが、このときも再び、""社会人博士として二足の草鞋を履く人間たるもの、遠慮したらいかん"" と謎の勇気が湧いたのでした。

快く助教の方をご紹介いただき、Zoomで30分ほどお話しさせていただきました。結果的には、やっぱりここに進学しようと決意を新たにすることになったのでした。

 

やったこと7:Twitter開設

これはおまけです。でもとても重要でした。

情報系科目で完全にお手上げ状態だった私は、藁にもすがる思いでTwitterアカウントを開設し、疑問を投げ始めました。開設したてのアカウントに手取り足取り教えてくれる方が現れることは遂にありませんでしたが、同じ時期に院試準備をしていた方、社会人学生をされている方、眩しいほど優秀な方々を見て、大いに刺激を受けました。これからも続けていきます。フォロワーの皆さま、ぜひこれからも仲良くしてください。

 

おわりに

改めて振り返ってみてもやはりなかなかハードでしたし、乗り越えた自分をもう一度褒めてあげます。

とにかく悩み、期限に押されて勢いで決めたところも多々ありましたが、今のところこの選択をできて幸せだと思っています。これからも悔いのない人生を歩んでいきたいと思います。

前述の通り、院試・課程を乗り越えた沢山の先輩方のブログに本当に助けられたので、私もこのようにまとめてみました。いつか誰かの役に立ちますように。